フェルミ漫画大学風に『夢があるから走ってゆける』を要約・解説します ブログ開設3周年記念

令和4年(2022年)1月31日着手

新年になってから半月が経った時、ブログの開設3周年の月が近づいている事に気付きました。その為、私はその為に何か特別な企画は出来ないものかと模索するようになります。

そこで思いついたのが、YouTubeチャンネル「フェルミ漫画大学」を意識して『夢があるから走ってゆける』の要約です。この本は私が過去に次の記事で取り上げました。

『夢があるから走ってゆける』を読みました 黒幕こと澤田聖二のクラブイッツ時代を詳しく述べます – 悪徳オンラインギャンブルビジネス・ERAとDivineを撲滅する為に糾弾し、啓発も行います (antinovaeradivine.com)

今年の1月28日に初めて上記のチャンネルの動画を視聴してから、その良さに酔いしれる様になっています。その切っ掛けとなったものは以下で紹介します。

フェルミ漫画大学の『人を動かすヤバい話し方』

こちらが私が初めて視聴したフェルミ漫画大学の動画です。

基本的には、望月りんが本の内容を要約して講義を行い、それを若い男性のけんたが聴き手役をして反応をするという形です。

YouTubeが公式に提供する楽曲「Jazz in Paris」とその繰り返しをBGMとして、彼らがテンポの良い会話をして展開をしています。漫画のスライドとそれに書かれているセリフを担当の声優さんが2人で読み上げています。けんた君はナヨっとしていて弱気な所があるのですが、りんさんは偉そうな口調がらもしっかりと教育して情報発信をしています。すると前者は後者のお陰で鼓舞されて、これまた痛快です。設定上、望月りんは小学4年生、健太君は21歳な為、尚更です(笑)

内容的にも単に内容を分かりやすくまとめているだけでなく、作成者さんの意見や別の比喩も用いていて、これまた面白さ倍増です。話している事柄に合わせて、背景のイラストも数多く登場していて、目で追うだけでも楽しめます。見応えも聴き応えも抜群です。トップページはこちらです。他にも面白い動画は満載です。

フェルミ漫画大学 – YouTube

なお、上記の動画の著者・著書については以前から知っているものでした。著者は洗脳系YouTuberのDr.ヒロさんです。私も度々彼については当ブログで取り上げており、最初に以下の記事で話題にしました。

被害者を救います1 Dr.ヒロさんの動画を視聴しましょう – 悪徳オンラインギャンブルビジネス・ERAとDivineを撲滅する為に糾弾し、啓発も行います (antinovaeradivine.com)

著書は『人を動かすヤバい話し方』で、人に好印象を与えて自分の望みを叶える為には、どの様に述べるべきか・振る舞うべきか・どの様にして視覚的な印象を向上させるべきか等を記しています。この本は中田敦彦さんも過去に動画のネタにしていて、それが切っ掛けで中田さん向けの台本を私は作成した事がありました。こちらです。

中田敦彦さん風にNO-VAを述べます「悪徳オンラインギャンブル」 – 悪徳オンラインギャンブルビジネス・ERAとDivineを撲滅する為に糾弾し、啓発も行います (antinovaeradivine.com)

他にも、Dr.ヒロさん向けの作品を書いた事もありました。

Dr.ヒロさん風に『隷従への道』を述べます 「あなたが知らず知らずに奴隷になっていく過程」 – 悪徳オンラインギャンブルビジネス・ERAとDivineを撲滅する為に糾弾し、啓発も行います (antinovaeradivine.com)

自画自賛になってしまうのですが、自分で上手にこのブログを要約しつつも更に新たに情報や中田さんの盛り込んで良くできたと感心しています。実際、活字だけで彼のYouTubeチャンネルを再現するトレース力をTwitterにて他の方から評価されました。非常に嬉しかったですし、時間と労力に余裕が出来た時には中田さんがまだネタにしていない本・人物をネタにして台本を作成したいと度々思っています。ただし著作権切れしていない本については、著作権法に違反しない範囲での引用しかできないです。

ドクターヒロさん・中田敦彦さんに続いて、自分のトレース力を用いた台本作成を今回はフェルミ漫画大学さん風に行います。

サムネイルのセリフは「ブラックマルチの帝王」です。

BGMは勿論、「Jazz in Paris」です。以下の動画を聴きながら楽しんで下さい。

フェルミ漫画大学様へ

今回の記事の脚本は、必要に応じて改良・追記・部分削除をなさって構いません。勿論、この台本を応募いたします。

フェルミ漫画大学のノリで『夢があるから走ってゆける』を要約・解説しました

望月りん「はい、望月りんです。今回はクラブイッツ本部、実質的には澤田聖二が書いた『夢があるから走ってゆける』について解説していきます。」(以下、望月りんは「りん」と表記。勿論、その本を手に取る。場所はいつもの建物内でホワイトボードもある。)

けんた「え?何ですか?それ?そもそもクラブイッツって何ですか?」(椅子に座っている。目の前には机もある。)

りん「クラブイッツとは、1998年から2004年頃まで存在していたネットワークビジネスいわゆるマルチ商法の会社だ。この本はもう絶版だから中古で買うしかないけどな。」

けんた「マルチか・・・。ドクターヒロさんもマルチやってたの思い出した。それ、ヤバいやつですよね?誰が作ったんですか?」(ヒロさんの似顔絵を登場させて良い)

りん「さっき言った澤田聖二って男が立ち上げたんだ。ところでお前、Instagramやfacebook、マッチングアプリで怪しそうな女を見た事は無いか?」

(各種SNSのロゴとスマホで利用している絵・マッチングアプリのプロフのイメージも出してよい)

けんた「何かあります。ゲーム広告か副業とか言って」

りん「だろ?男も女も関係なく、会員達は勧誘しているんだよ。それは今、TwitterやYouTubeでも話題のオンラインギャンブルの勧誘だよ。関わっちゃだめだぞ。」

(公開処刑のツイートや突撃の動画の絵も背景に)

けんた「はい、そうします!って、さっきの話ですけど澤田聖二やクラブイッツとどう関係があるんですか?」

りん「その澤田って奴がネットで問題視されてるオンラインギャンブルを立ち上げた男なんだ。業者名がERA(イーラ)とDivine(ディヴァイン)。」(それらのロゴを登場させるのも良し)

けんた「ゲーム広告の謎が解けました!でも具体的に何を宣伝するんですか?」

りん「イーラの方は、ブックメーカーっていうスポーツのギャンブルとオンラインカジノが入っているサイトSportsLabを商材としてる。ディヴァインはオンラインで賭けられる麻雀サイトDORA麻雀が商材だ。」

(SportsLabとDORA麻雀のイラストを挿入)

けんた「そうなんですね!気を付けます!」

りん「自分が気を付けるだけじゃダメだぞ。これからは18歳の人が成人扱いされるから、それだけ多くの若い人が何も知らないまま社会に出る。するとそこに付け込むかの様に詐欺師が変なビジネスの勧誘をしてくる。被害者があちこちに出て社会問題になる。」

(18歳成人のイメージに高校生の絵を)

けんた「内閣府も東京リベンジャーズとコラボして、注意喚起してましたね。」

りん「そうだな。昔から基本的な所は変えずに、あれやこれやとやっている。」

けんた「それにしても、その澤田って奴はそんな昔から詐欺まがいのマルチやっててよく捕まって無いですね!」

りん「あの人は逮捕されない様にシンガポールに逃亡してるみたいだ。それで脱法行為をしてるって事。」

(マリーナベイサンズを背景画に)

けんた「長くなりそうなので話を本に戻しますけど、そんな澤田の原点を先生は解説するんですよね?」

りん「その通り。でもこの本は120ページくらいしかないから、今あいつがやってる詐欺ビジネスも交えて話すぞ。」

けんた「はい、お願いします。」

ステップ1 澤田聖二の背景

りん「まずは澤田聖二の背景からだな。ここら辺からは第1章のクラブイッツ、誕生 の章に基づいて解説する。澤田は1966年生まれで、東京都の練馬区出身。先見の明や多くの人を惹き付けるカリスマ性は、昔からあったそうだ。」

けんた「昔から特別だったんですね・・・。」

りん「それは澤田の手掛けたマルチ商法全般にも言える事だ。詳しい事は後で言うけど。」

けんた「その澤田の家族は何者ですかね???」

りん「家族構成は父・母・姉であると思われる。父親は工場勤めだったそうだが、他の家族・親族がどんな事してたかは分からない。」

(東京都の図を出し、練馬区の位置を色付けで強調)

けんた「練馬って言ったら随分と都会じゃないですか?」

りん「今でこそ人がいっぱい住んでて、お店も多くて町として栄えているイメージがあるのは分かる。でも、昭和の時代はそこまで都会って感じは無くて、土地代も安くて工場や農地が多かったみたいだ。」

(工場と農地の絵を登場させる)

けんた「高度経済成長期っていう時代を感じさせますねー。」

りん「そうだな。でも、あの時の名残は練馬にはまだあるぞ。練馬大根は知ってるか?」

(練馬大根の挿絵登場)

けんた「何か聞いた事あるような無い様な・・・」

りん「石神井公園でも練馬でもいいから、練馬区の電車の駅から離れて散歩してみろ。住宅街も多いけど、ちょこっと農業やってる人いる。そこであの大根作ってる人がいるって事じゃないか?実際、練馬大根の引っこ抜き大会が毎年12月にやってるんだってよ。」

けんた「東京23区の中でも当時は田舎っぽい所で澤田は育ったんですね・・・。」

りん「では、澤田の育った練馬という環境はここで区切ろう。」

ステップ2 澤田聖二の転機

りん「今度は澤田聖二のターニングポイントを話そう。」

けんた「では、生まれ育った後の学歴はどうなっているんですか???」

りん「澤田は高校中退して高卒認定を獲得してるはず。そうでないと大学には進学できないからな。」

けんた「え?高校中退ですか?頭良さそうなのに以外・・・」

りん「その大学時代が大きな転機になっているんだぞ。」

りん「次は大学入試では現役と同じ年齢で明治学院大学に進学したんだ。学部・学科までは分かんないけど、港区の白金台のキャンパスに通っていたそうだ。」

(明治学院の建物のデザイン登場)

けんた「やっぱりそれなりに良い学歴なんですね!」

りん「でも、結局大学3年か4年の時に中退してる。」

けんた「何でですか???明治学院ならそれなりに良い企業には入れると思いますけど・・・。」

りん「奴が中退した背景には主に2つある。一つは明治学院大学のあった港区という土地柄。もう一つは本人の姉だ。」

けんた「港区って言ったら、六本木に慶應義塾大学の三田キャンパスとお金持ちの人がこぞって利用する所ですよね?」

(お金持ちの人達のイラスト)

りん「そうだな。中には庶民的な場所もあるけど、日本屈指の高級街区なのは当時からだ。豪邸に高級車と澤田は衝撃を受けたんだって。」

(タワマン・高級車のイラスト)

けんた「普通の大学生で昔の田舎っぽい練馬出身なら、そこまで豪勢には出来ないですよね?接点なんか持てないはずじゃ・・・」

りん「澤田は六本木の高級クラブでスタッフのバイトしてたんだよ。」

けんた「すげぇ・・・。そりゃ金持ちと接点持てるわ・・・。」

りん「それだけじゃないぞ。1本10万円のドンペリを20歳の若者が平気で開けていたみたいだ。しかもそいつは中卒。」

(高級クラブ内。接待でドンペリを開けるシーンを)

けんた「え!?中卒でそんな金持ちいるんですか!?」

りん「世の中人それぞれだからな。大卒のサラリーマンとして終わる人もいれば、中卒でも起業して成果を出している人もいるからな。」

けんた「それにしてもお金持ちの世界は異次元過ぎる・・・」

りん「その時澤田は何であそこまでのし上がれるのかただ不思議に思ったんだって。そんな時に姉からネットワークビジネスいわゆるマルチ商法の勧誘を受けたんだ。」

けんた「あの業界はよく夢だの権利収入だの大げさに言いますもんね。」

りん「そう。マルチ商法に惹かれたのと高級クラブでの衝撃が相まって、明治学院大学を中退した。そこからネットワークビジネスに打ち込んでいったんだ。」

けんた「大学の学費と時間がもったいないですね・・・。」

りん「大学中退してから、澤田は3つのマルチの会社を渡り歩いた。その後28歳でMLMを引退して、実業家に転身したんだ。」

けんた「何をしていたんですか?」

りん「日焼けサロンや宝石の店舗販売とかだな。」

けんた「大学生の時に大金持ちとつるんでから一変して、凄い経営者になったんですね・・・。でも、何で澤田はマルチ商法をまたやる事になったんですか?」

りん「実業家として忙しかった本人は、手ごたえを感じなくてどこか納得がいかなかったみたいだよ。」

けんた「へぇ・・・。そのまま高級品の経営者をやってた方がよっぽど世の中の為になるのに・・・。」

ステップ3 クラブイッツ、誕生

りん「そこで立ち上げたのがクラブイッツ。1998年の夏の事だ。」

けんた「クラブイッツっていう株式会社を改めて立ち上げたんですか?」

りん「違う。澤田は株式会社プレスティージを立ち上げて実業家をやっていたんだけど、それを運営会社にしてクラブイッツを始めたんだ。」

けんた「あんなに高級なモノを扱っているから、さぞかし事務所も良い所でやっていたんだろうな・・・。」

りん「そうだ。新宿アイランドタワーに本部を置いていたんだ。それはクラブイッツの時も変わらない。」

(新宿アイランドタワーのデザイン)

けんた「それにしてもマルチは未だに問題になってるのにね・・・当時も社会問題になってたんですよね?」

りん「ああ、そうだな。高度経済成長の時代にマルチ商法は上陸したんだ。1970年にアメリカのホリデーマジックって会社がその発端。」

けんた「ネットワークビジネスの黒船って事ですね。」

りん「そうなるな。当時は法的な規制が全然無くて、あっと言う間に社会問題になったんだ。みんなが思い浮かべる様な強引なやり口とか上の人ばっかりが儲かる構造をしているとかね。」

けんた「それで今みたいに厳しい規制が成されているって事ですね。」

りん「その通り。でも、澤田が大学を中退してから実業家をやるまでの間にはバブルが崩壊、次々と会社が倒産したんだ。」

けんた「今の令和の時代もそれを引きずってますもんね・・・。」

りん「この本には日産がフランスの会社に買収された事も書かれてたぞ。」

けんた「あー、ゴーンさん思い出しますね!」

りん「そうだな。他にも、道徳の乱れにリストラに就職難に高齢化社会と現在の日本の社会問題についても書かれていた。」

けんた「ああ、何か聞いてて重くなりますね・・・。」

りん「そんな不景気にあえぐ日本を救うビジネスとして、ネットワークビジネスを澤田は提唱したんだ。」

けんた「その一環としてクラブイッツが出来たわけですね。」

りん「ああ。奴によれば年齢も経歴も関係なく、コミュニケーションを取っているだけで夢がいくらでも叶うって言ってるんだ。」

けんた「うわぁ・・・、マルチ商法あるあるの違法な誇張じゃないですか・・・。」

りん「それは商材たるイッツドリンクにも言えるな。」

けんた「やっぱり・・・。」

ステップ4 クラブイッツとは

りん「次にクラブイッツとはどういうビジネスなのか解説する。」

けんた「何を売っていたんですか?」

りん「イッツドリンクっていうソフトドリンクだ。」

けんた「アムウェイもエナジードリンク売ってましたね・・・。」

りん「そうだな。アレも砂糖ゼロとか健康に良いって宣伝してる。」

けんた「だったら、そのクラブイッツもそんな感じでやったんじゃないか・・・?」

りん「その通り。アレルギーの予防・対処をしている医学博士や薬学博士の研究の下、イッツドリンクが開発されたんだ。それより前に、実業家時代に知り合った澤田の友人が切っ掛けでそうした人達の集まりに参加して、関心を深めていった。そこでアレルギー対策になるドリンクを商品にしようって思い立ったのさ。」

けんた「でも、そんな事を大っぴらにして宣伝したら、問題になりませんか?」

りん「そうだな。薬機法でも効果・効能を謳うのは禁止。マルチ商法に限らず普通のアフィリエイトの広告でもそれは出来ない。実際、他の業者でも効き目があると言われて買ったのに全然効き目が無くて損した、っていう相談が消費者センターにあったみたいだ。」

けんた「それで効果効能を謳う事はマルチ商法で禁止される様になったんですね・・・。」

りん「うん。」

けんた「そんなんじゃ、みんなマルチ商法なんてやりたくないって思いますよ。」

けんた「そこでクラブ性を持ち込んだんだ。」

けんた「クラブって言ったら、DJがいて若い人たちが踊るあのクラブ?」

りん「違う。学校内の部活動・サークルみたいなものだよ。中学校や高校でも○○同好会とか○○部ってあるだろ?その中に居れば、仲間と一緒に好きな事に真剣に取り組みながら楽しめるよな?サッカー部だったら部員同士でコミュニケーションを取って、好きなサッカーをみんなで楽しむ。だけど、大会で良い成績を取る為に真面目に練習するし、切磋琢磨もするだろ?」

けんた「そうですね。じゃないと、やってても楽しくないですよね。という事は、澤田がビジネスに楽しさを盛り込む為に、クラブという名称を入れたんですね。じゃあ、クラブイッツのクラブの意味は分かったんですけど、イッツの由来は何ですか?」

りん「イッツの表記は英語のIt’sと同じだ。でもそれは、International Trendy Serviceの頭文字から来てる。国際的で流行りのサービスって意味になる。」

けんた「どこが国際的なんですか?」

りん「単に英語を使ってればカッコよくて新しそうって事じゃないかな。その後のビジネスもそんな感じだ。」

けんた「さっき言ってたERAとDivineっていう名前もその流れなんですね!」

りん「そうなるな。他にもバイナリーと言う仕組みも助け合いになるって言ってた。」

けんた「バイナリーって何ですか?」

りん「平たく言えば2つの系列でピラミッド型の組織図が出来るって事だ。例えばあたしがお前を勧誘したら、私の右下か左下にお前が紐づけされる。それが次々と連鎖して商売が進んで行くんだ。」

けんた「そのバイナリーのどこが助け合いになるんですか?」

りん「ふむ、良い質問だ。今までだと、一人の人間がヒマワリの花の様に販売ネットワークを広げて、売り上げを出さなければいけなかった。」

けんた「自転車の車輪みたいな形ですね。」

りん「そう。でも、バイナリーだと一人の人間が頑張らなくても、最悪一人か二人だけ紹介していけば、自分の下の人が頑張って2進法で組織がどんどん広がって連鎖する。その分だけ商品の購買・取引が行われれば、収入になる。一人の人間が3人以上紹介すれば更にその下の人にも紐づけされる。ただし、自分が一人は紹介者を出さないと、一つの系列にしか組織図は形成されないし、1円も稼げない。これが普通のマルチ商法だ。」

けんた「だからマルチ商法は連鎖販売取引とも呼ばれるんですね!でも、そんなんじゃ一般的には冷ややかに見られるから、信用はあんまり無いですよね?」

りん「その通り。でも、さっき言った様に澤田の場合は実業家としての実績があったから、それを悪用したんだ。さっき言った新宿アイランドタワーにオフィスを持ってただけじゃなくて、都市銀行とも取引してたんだ。他にも東大法学部卒の法学博士もバックに付けていた。」

けんた「うわぁ・・・。それじゃあ信用があると思われますね・・・。」

りん「そうしたお陰で、クラブイッツはビジネスとして盤石になったんだ。」

ステップ5 クラブイッツの展開

りん「次はクラブイッツの展開について話すぞ。第2章 旅立ち、そして快進撃に基づいて解説だ。コンベンションは分かるか?」

けんた「何か大きなイベントですか??」

りん「そうだ。大雑把に言えば、豪華な演出を加えた大規模なセミナーだ。これもマルチ商法あるあるだな。」

けんた「そんなに派手にやってたんですか!?」

りん「ああ、拍手もすごかったしティアラ江東で1998年10月に第1回のコンベンションが開催されたんだってね。」

けんた「ええ!?大きい会場じゃないですか!」

りん「その後には大阪と東京でもコンベンションが開催された。表彰者たちのスピーチもあったそうだ。」

けんた「いつの間に地方にも進出してたんですね・・・。」

りん「東京・大阪・福岡の大都市に事務所を構えていたんだ。大阪は大阪ワールドトレードセンタービルディングに、福岡はキャナルシティビジネスセンタービルにあったんだ。」

けんた「って事は、それだけ餌食になった人も多いって事ですね・・・。」

りん「そうだな。第3回は渋谷公会堂、第4・5回はディズニーランド近くのTOKYO BAY N.K. HALLで行われた。しかも澤田のコンベンションには毎回テーマが付いていて、英語と日本語が入っている。」

けんた「クラブイッツのネーミングと同じノリですね・・・。」

りん「そうやって人を惹き付けるのが上手いんだよ。立ち上げてから1年で会員数は3万人になったんだ。日本は不況とかで苦しい状況だけど、過去はもう終わりだの、オンリーワンを目指せだの言って、下の会員達を成功させるという名目の元、洗脳していたんだなって感じるさ。しかも澤田はタワマンも持ってて、高級車にも乗ってたみたいだぞ。」

けんた「そこまですごけりゃ、参加している側からしたら大きな未来と夢が待っていると錯覚しちゃいそうですね・・・。そんなに大きく派手にやってたら、トラブルも多そう・・・。これじゃあ、強引なやり方が横行しそうですし売る側も買う側も不愉快じゃないんですか・・・?」

りん「うん。実際、昔の掲示板の書き込みを見れば、借金を抱えたとかの書き込みもある。それだけじゃなくて、そのイッツドリンクの物質・アップルフェノンがサントリーのニッカウヰスキーとも関わっているかの様な言い回しで宣伝していた会員もいたらしい。」

けんた「そんなの聞いた事無いです。嘘の宣伝だから不実告知じゃないですか?」

りん「そう。クラブイッツも結局、よくあるマルチ商法と同じで他にも買い込みや借金と言った金銭的な負担も問題になったんだ。でも、そこら辺も澤田は予め客観的な社会問題として本に書いてた。」

けんた「建前と本音が全然違いますね。澤田も含めて上が儲かれば良いって事じゃないですか!」

りん「マルチ商法や情報商材なんて、今もそんな業者ばっかりさ。それだから行政処分も逮捕も相次ぐって事。」

けんた「それでも6年くらい続いたのが不思議ですね・・・。」

ステップ6 クラブイッツの末路

りん「今度はこの本の第3章 21世紀を迎えて を元に澤田聖二のその後を解説しよう。」

けんた「どうせ未来に向けて助け合っていこうって事くらいしか書いてないんでしょう?だから6年も続いたんですよ。」

りん「まあ、確かにそういう事も書かれているし、全国に最低7つのサロンを持とうともあった。だけど、ITにも力を入れていこうとも書いてあるんだ。」

けんた「おお、ここで先見の明が発揮されましたね、ネットギャンブルのビジネスをやってる業者らしい!」

りん「一つがイッツステーションで情報端末だ。リモコン付きのパソコンみたいなものだ。もう一つがイッツモバイルで、その名の通り、ちょっとした携帯電話みたいになってる。この2つの端末でクラブイッツの最新情報を簡単に得られるんだ。何となくわ分かった?」

けんた「端末が2種類あって、そのネット回線でクラブイッツの情報が得られるのが分かりました。」

りん「最後にはクラブエリート構想で締め括られていたんだ。」

けんた「何ですか?それ?」

りん「澤田聖二が用意する環境の下で、エリートを育成し夢を叶えようという理念だ。設立3年目で会員数が10万人に達しているから、規模はデカいし未来は明るいと言ってる。だからこそ、Jリーグチームのオーナーでの企業でも何でも良いから、大きな夢を持てという訳。そんなワクワク感を持てば、明るい未来が待っている。これぞ正しく夢があるから走ってゆけるという本のタイトル通りの事だ。」

けんた「澤田聖二の洗脳力はえげつないですね・・・。」

りん「じゃあ、ここで敢えて訊こう。お前はクラブイッツがどういう最後になったか想像付いた?」

けんた「みんなが良く思い浮かべるねずみ講みたいになって、何と言うか悪評ばっかりで会員が増え無くなって破綻したんじゃないんですか?」

りん「その通り。倒産寸前には若者ばかりを集客の対象にしようとしていたみたいだ。」

けんた「最初に澤田はシンガポールに逃げたって言ってましたよね?そいつはクラブイッツから逃げたんじゃ・・・?」

りん「まあな。その末期にはリーダー陣達が集まったけど、澤田だけいなかったらしい。しかも、高級車もタワマンも住所もリースに出てたそうだ。そこから国税局に脱税までバレたらしい。」

けんた「さっき言ってた表沙汰の悪徳商法に加えて、裏までガタガタだったなんて・・・。」

ステップ7 クラブイッツ倒産以後

りん「その後もアンフィニとかいう会社名で同じノリでネットワークビジネスをやってたんだってさ。」

けんた「どうせ長持ちしないでしょう・・・。」

りん「まあね。その後、2009年にはVRを用いたマルチ商法の黒幕もやってたんだってよ。結局、澤田の下のリーダーや経営者が逮捕されて倒産した。多額の費用の負担や違法勧誘も問題になったし、消費者センターへの相談も相次いだ。」

けんた「うわぁ・・・。またここでも変な意味で先見性発揮ですね・・・。バーチャル・リアリティだって今やっと徐々に広まって開発が進んでますけど、あんな昔から目を付けていたなんて・・・。澤田が罰を受けていないのが不思議過ぎませんか?」

りん「いや、処罰は受けたぞ。2008年に良くある健康食品のネットワークビジネスの経営者の一人として澤田は業務停止の処分を受けた。理由は「効果・効能を謳った」事などだ。当時、澤田が練馬区在住だったのも表に出てる。」

けんた「要は同じ事を繰り返して悪徳商法をしているんですね・・・。その後はどうなったんですか?」

りん「詳しい事はあたしも分からない。でも、2013年までにはシンガポールに移住してオンラインギャンブルのマルチ商法を始めたのさ。」

けんた「それがERA・Divineってことですね!」

りん「厳密に言えば、その二つの組織の母体。名前はAEアフィリエイトだよ。」

けんた「ええ!?初耳なんですけど。マルチ商法なのにアフィリエイト・・・?」

りん「21歳なら、情報弱者と呼ばれて何も知らない層と言われてもしょうがないな。あれは今でこそ有名なオンラインカジノサイト・ベラジョン、ブックメーカーのウィリアム・ヒル、DORA麻雀を商材にしていたのさ。あと、マルチ商法だと印象が悪いから、アフィリエイトって言って誤魔化してる。勿論、アフィリエイトリンクは配られるから、それを使ってアフィリエイトも不可ではない。」

けんた「それなら無料で始めさせてネットでの宣伝だけやれば良いじゃないですか。それこそ本当のアフィリエイトですよね?」

りん「確かにそうだ。でも、実際は入会の時に20万円か10万円の入会金を請求するし、紹介者を出せば多くの収入になるって言って勧誘してたし、今もそれは同じ。」

けんた「クラブイッツの時と変わらないじゃないですか。」

りん「そうね。説明会の段階になってオンラインギャンブルのマルチだって分かった人もいるし、入ってみて稼げないと思い知る人も出た。」

けんた「そういえばDORA麻雀なら最初にDivineの「商材で出ましたけど、残り二つは出てきませんでしたね。」

りん「そうだな。ベラジョンもウィリアムヒルも当時は日本市場を模索していた頃だったんだよ。賭博罪の事もあるからね。」

けんた「犯罪にならないんですか?」

りん「法整備が厳密には進んでいないから、純粋に海外のカジノサイトで遊んでいるだけなら合法でも違法でも無いよ。つまりグレーゾーン」

けんた「何かやましいですね・・・。」

りん「そう、遊ぶ側も運営する側もやましい事情があるのよ。もっとやましいのは澤田さ。」

けんた「それは賭博罪で捕まるからだけじゃないんですか?」

りん「確かにそうだけど、賭博罪の厳密な成立条件は知ってる?」

けんた「勝手に非公式のギャンブルやったら捕まるんじゃないんですか?闇カジノみたいに」

りん「確かにそれにも一理あるな。でもな、オンラインカジノをやってる人は日本に少なからずいるぞ。そういう人たちが何で逮捕されていないのか分かるか?」

けんた「一々取り締まるとキリが無いし、日本政府がIR法案でカジノを作ろうとしているからじゃないですか?」

りん「それもそうだけど、そもそもの日本の賭博罪の成立条件が運営側も遊ぶ側も違法である事なんだ。どうしてもオンラインカジノを日本で禁止したかったら、国会議員が立法をするしかない。韓国やシンガポールみたいにね」

けんた「そうだったんですね・・・。ってシンガポール在住でギャンブルのビジネスやってたら、捕まらないんですか!?」

りん「本当なら摘発されるはずなんだけど、カジノサイトやアフィリエイトの運営会社がオンラインカジノの合法国にあるから、これまた上手い事捕まらずに済んでる。」

けんた「日本の警察は海外のカジノサイトにまで介入できないんですか?」

りん「それは無理。日本の法律を理由にして海外のカジノサイトも取り締まろうものなら、国際問題さ。ベラジョンはイギリスの会社がやってるんだけど、そこに日本の警察が介入するとその会社は自分達の国の法律でカジノサイトを運営してるのに、何でよその国に文句を言われなきゃいけないんだってなる。それでは内政干渉だ。」

けんた「普通に考えて、あのビジネスはヤバ過ぎでしょ・・・。」

ステップ8 オンラインギャンブルのマルチの実態

りん「続いては、澤田聖二が立ち上げたオンラインギャンブルのマルチの実態を説明だ。さっき言った事は序の口だぞ。入った人は数十万円騙し取られるし、毎月セミナーに顔を出すよう言われる。他にも集客の為とか言ってハイブランドを買わされたり、酷い時にはニセモノの高級品を購入して金持ちで稼げているフリもさせられるんだ。」

けんた「マルチなのにアフィリエイトって言って、稼げてないのに稼いでいるって言ったら、嘘ついてビジネスやってるじゃないですか!違法ですよ!」

りん「そうだな。実際、そういう詐欺の実態があるから決済の業者もコロコロ変えてる。現金の振り込みであれクレジットの決済であれ、そんな風にしてたんだよ。」

けんた「苦情が来て直ぐに破綻するのは目に見えてると思うんですけど・・・。」

りん「そういう処分を逃れる為に、業者名と商材のサイトをこれまでに3回も変えてるんだ。AEアフィリエイトの後はフューチャーリンクマルタ略してFLM、次がNO-VA(ノーヴァ)いわゆるNOVAアフィリエイト、そして現在はそれをERAとDivineに分けて同じ事をしているんだ。名前を変える際の理由は割と適当。新事業の為だとかハッキングに遭ったとか・・・。」

けんた「これは悪質過ぎでしょ・・・。」

りん「SNSでの集客が発達すると、単にLINEで知り合いに声をかけまくるだけじゃなくて、フェイスブックやInstagramで若い人を中心にDMを送って勧誘しまくっていったんだ。」

けんた「でも、さっき言った様にそんな事していたら、勧誘には限界が来ませんか?」

りん「そうだな。そこで行われたのが、勝手に親族の名義を使って複数の枠を取るという手法だ。すると会員はどうなるか分かるか?」

けんた「まさかその分だけお金も沢山払わされるんですか!?」

りん「そうだ。一枠が20万円強なのが普通だから、それを自分の名義も含めて複数人の分払わされる。複数の枠の料金を払わされるって意味では、ERA・Divineも同じだ。」

けんた「でも、若い人ってそこまでお金に無い人多いですよね?どうやってお金を用意するんですか?」

りん「消費者金融への斡旋だよ。前はクレカの枠を使ってたけど、それが出来なくなってからは金融機関で借りさせて振り込ませてるんだ。」

けんた「これ、犯罪でしょ・・・。」

りん「そういう事は確かに違法。だから、生活費って言って誤魔化して複数の消費者金融で借りさせる。そうやって資金調達させるやり口は前からあったみたいだけどね。」

けんた「それでも黒幕には処罰無しなのが腹立ちますね・・・。」

りん「私もよ。でも、NO-VAになってからYouTuberが突撃して自称オフィスの内部が暴露された。」

けんた「クラブイッツの時みたいにあんな良い場所は取れないんじゃないんですか?」

りん「そう。だから普通の人が住んでいる様なマンションやアパート・レンタルオフィス・安くて狭いテナントを借りてやっていたんだ。そういう所を突撃されて、YouTubeで晒しものになった。」

けんた「それなのにあんなビジネスやってる人達がいるなんて信じられないです・・・。」

りん「じゃあ、何で会員がああして集まるんだと思う?」

けんた「誘われる人が何も知らずに稼げると洗脳されてるからですか?」

りん「それもあるぞ。でも、さっき言ってたクラブ性に負う所が大きいんじゃないか?」

けんた「と言いますと・・・?」

りん「さっきも言った通り、あのオンラインギャンブルのビジネスはネットでの集客にも力を入れている。その一環としてみんなで楽しそうにしている様子も更新しているんだ。仲間とワイワイ遊んだり、ゲームで稼いでいるシーンを載せたりしてる。コロナ禍の前には、マカオかシンガポールのパーティにも参加したりして豪華であるかのように見せつけるんだよ。そういうクラブ性を見せてから、副業で稼げるだの言って宣伝をするんだ。」

けんた「これだと、仕事やお金や時間に不満持ってる若い人はコロッと騙されそうだ・・・。」

りん「他にも、SNS上だけでなくクラブでのナンパでも自称ゲーム広告の仕事をしてるって言ってる。今はコロナ禍でそういう事はやり辛いから、マッチングアプリやに力を入れてる人もチラホラ。その手のアプリの集客はFLMだった頃にもあったけどね。今はYay!とかいう新興アプリで集客する人もいるみたい。」

けんた「澤田がITに力を入れてただけの事はありますね・・・。被害者も多いだろうな・・・」

りん「ああ、FLMの時代には主婦でも稼げるとか言って宣伝してたから、その分だけ割と年配の世代の男性や女性も被害に遭っている。その頭数は10万人を超えてるはず。でもNO-VAになってからは、完全に20代までの若者に集客対象を限定しているんだ。」

けんた「また言いますけど、捕まらないのが頭に来ますね。」

りん「そんなお前に朗報だ。NO-VAは2021年6月に行政処分を食らった。」

けんた「それは朗報と言えば朗報ですけど、ERAとDivineがあるじゃないですか。」

りん「NO-VAのツートップのリーダーがマルチ商法禁止の行政処分だ。以前は会社にそういう処罰が下ったけど、業者内の会員が罰を受けた点でも、名目上は海外にある業者の者が処分されたという意味でも画期的さ。」

けんた「後は残りの残党や澤田を潰すだけですね!」

りん「そうだな。その壊滅の為にネット上で被害者たちが動いているし、AEアフィリエイトの時からマスコミも行政も動いてた。その動きが本格化してるな。」

けんた「よし、僕も被害者をこれ以上生まない為に情報をかくさんしよ!」

まとめ

りん「では、まとめだ。

・澤田聖二は練馬区出身

・澤田聖二は大学中退して、マルチ商法を始めた

・澤田聖二は平成の不況を乗り越える名目で、クラブイッツを設立

・クラブイッツとは、イッツドリンクのみを商品としたマルチ商法

・クラブイッツも他のマルチ商法と同じで問題の多い業者だった

・澤田聖二は先見性を発揮したが、クラブイッツの内情はガタガタ

・澤田聖二は倒産後も違法マルチをやり、脱法行為をしている

・澤田聖二は現在、オンラインギャンブルのマルチの黒幕

だな。」

けんた「マッチングアプリやインスタのゲーム広告や、楽しそうにしている人の背景には、こんなにドロドロしていた事情があったなんて初めて知りました。本当に恐ろしいです。」

りん「だろ。だから上手い儲け話には乗るなって事。今の自分に不満があるんなら正攻法で行けって事だ。今の職場に不満あるならどうすればいいんだ?」

けんた「転職ですね。手取りのお金が少ないならダブルワークや合法な投資・ビジネスですね。」

りん「ふむ。その通りだ。こうした罠はERAやDivineに限った事ではなく、他にも沢山あるから気を付けてくれ。という訳で今回の授業はここまでだ。」

けんた「ありがとうございました。」

本編終了

久々の台本作成となりましたし、一気に会話を作れると思い立ってからは指示書きが無くなってしまいました・・・。今後は追記するかもしれません。

以上で今回の記事を締め括ります。

何かありましたら、ご連絡下さい。

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